裸足で富士登山に挑戦。7.5時間かけて踏破。
富士登山駅伝でお馴染みの御殿場ルート。御殿場口新五号目を起点に山頂は剣ヶ峰までの11km、標高差2,336M。


序盤は細かい砂地。イージーかなーと思っていたけれど、ツヅラ折の道に入ってからはカーブ部分の砂が柔らかく、足が砂利に埋もれるようにして滑るため、度々足裏が尖った小石に土踏まずが刺激され消耗。徐々に足部の耐久力が削られる。

足から伝わる痛み。2時間程度なら大丈夫だけれど、3時間を超えてくるといよいよ脳を騙せなくなってきた。痛みのストレスが蓄積し、頭の中が痛みの情報でパンクしそうになる感じ。
およそハイカーペースで進み、駅伝で走った山頂区のスタート地点、7合5勺に到達。

痛みによるストレスがピークを迎えていたので、ここで塩をたっぷりかけたスイカをいただく。さほど腹が減っていた訳でも、喉が渇いていた訳でも無かったが、ここまでストレス情報しか入って来なかった脳に、久々にご褒美の情報が入ってきた事でパンクしそうだった脳がスーっと萎んでいく。コレほどうまいスイカを食べたのは人生初かと思う。これでいったんリセット。

ゆっくりペースなので体力には何ら問題なかったが、ここから上は角張った溶岩のサイズがさらに大きくなり、岩場も増えて更にハードになっていく。
痛みに唸りながら進む。だんだん意味のない独り言が多くなる。
すれ違う方々に「痛く無いんですか?」と度々聞かれる。序盤はマンさんにご教示いただいた「スパイシーです」という模範解答をしていたけれど、3,000Mまで来ると「すごく痛いです」と正直に答えるようになった。
歩き方も老人みたい。岩に寄りかかったり、何も無いところで突然よたついたりしながら、およそ1仏果(約600M)を這うように進む。
終わりが無いように思えた最後の登り。気付けば周りのハイカーがいつも同じ顔ぶれ。追い越したり、追い抜かれたり…この人たちも体力の限界を迎えていて、随分しんどそうだった。
お互い満身創痍ながら、最後はバカみたいに激励し合いながらガレ場を登る。山頂の鳥居をくぐる時にはもはや同じパーティーになっていて、妙に盛り上がりながら山頂を踏んだ。

折角なので剣ヶ峰までも裸足で歩き、標高3,776mを踏む。ここは写真撮影のために長蛇の列となっていたが、到着が遅かったのと無線で遊んでいたからか、気づいたら列が消えていたのでゆっくり記念撮影ができた。

久々に火口を見下ろす。やっぱり迫力がすごい。お鉢まわりはまだ1度もやったことが無い。今回は時間が遅くなってしまったので断念。火口にも降りてみたい。

せっかく日本で一番高いところに来たのだからと無線機を設営。YAESU FT-818ND初めての本格山岳運用だった。アンテナは8月に買ったばかりの簡易アンテナ「GAWANT7」7MHzでTwitterで無線の先輩と連絡を取りながら交信を試みたけれど、受信はできても、こちらの電波が届かない状況が続き、結局1局も交信できず。後から聞いた話ではこの日はコンディションが悪かったらしい。小型のアンテナなのでなかなか遠くに電波を飛ばすには好条件下でないと難しいようだ。下山時間が迫っていたので7MHzでの交信はおしまいにして、別の無線機(ハンディ機/YAESU FT-3D)で430MHzで4局と交信。4局以上ならSOTAのアクティベーションとしても成功になるので、HFはだめだったが、VUで成功。ハンディー機持って行ってよかった。
無線で遊んだ後は、大人しく靴を履いて快速下山。ケガも無くなんとか踏破出来たと言う事で、良かったと思う反面、裸足でのガレ場をリキまず歩くというのは、非常に難しいと感じた。普段は短時間だから脳を騙して意図的な脱力状態が作れるが、長時間になると刺激に身体が正直に反応してしまい、制御不能に陥った。
舗装路で裸足1000日行を満行しても、不整地での耐久力はまだまだ。
Born to runのベアフットテッドみたいに、裸足で山を駆け回れるようになりたい。
そこから始まった僕のランニング人生。それからもう10年くらい経っているわりにあまり進化していないけど、少しは近付いて来たのかな。



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