勤め先の野球場の脇の空き地に「マキノフ自然農園」という菜園を作ってから3年半が経った。
この菜園を作るきっかけになったのは2016年、「たむそん自然農園」での見学・体験イベントだった。そこでは無肥料・無農薬・不耕起を基本とする「自然農」という一風変わった手法で野菜が育てられている。
農場に入ってまず驚いたのが、茶色いはずの畑がきれいなグリーンだったこと。草と競い合うように野菜達が育っている。
園長の田村さんは場内を案内をしながら、足元に生えている丸葉のコマツナの葉を手折り僕に手渡した。「そのまま食べてごらん」
なるほど、完全無農薬だとそのまま食べれてしまうのか。生なのに柔らかく、豊かで濃厚な味と風味に驚いた。
更に普段野菜を受け付けなかった次女(当時3歳)にそのコマツナ葉を渡してみると、驚くことにムシャムシャ食べてしまった。子供は味覚が敏感だというから、きっと普通の野菜と明らかに何かが違うのだと確信した瞬間だった。
元々植物を栽培することは好きで、野菜作りには興味があった。会社に何にも活用されていない草むらがあったことから2015年からそこで除草剤の使用を禁止にし、耕作を始める計画をしていたのだが、たむそん農園での出来事が、この場所で「自然農」を実践することのきっかけになった。
こうして、自然農にまつわる書籍やネット情報を参考にしながら、2017年2月に畑を作りはじめた。畑の名前は「マキノフ自然農園」たむそん自然農園をリスペクトしたネーミングだった。こうして、ひっそりと僕の自然農ライフがスタートしたのだった。
しかし、野球場の一部として造成したこの空き地、思っていた以上に耕作には向いていなかった。20㎝にも満たない、石や砂が多く混ざる保水性の低い表土と、その下にある硬く固められた透水性が低い砕石層‥。
そんな環境中下でも「自然農」にこだわってどこまでできるかというのがモチベーションになり様々な野菜作りに挑戦していた。
3年半が経ってずいぶんと土が変化し、少しは収穫できるようにはなってきたけれど、相変わらず雨天時の水没による根腐れや、晴天が続いた時の水切れによる枯れなどの問題が絶えず、作れる作物とうまくいかないものが次第に明らかになって来た。
このままこの実験的に野菜づくりを続けるのはそれはそれで面白いけれど、耕作の目的があくまで「食」だと思うと何か物足りなく感じてしまう。
もっと自由に野菜作りが出来る場所を探してゆくゆくは「自給自足」を目指して本気でやってみたい。そう思うようになっていた。
マキノフ自然農園は職場の敷地内にあるから、基本的に日々の世話は僕が一人でやらなければならないという問題もあった。
僕のパートナーであるマナさんは、元々かなりのインドア派だけれども、時々休日にマキノフ農園の畑仕事を手伝ってもらう中でいつの間にか野良仕事に楽しみを見出していた。
子供たちもコロナの影響で中でなかなか出かけられなかったが、畑作業がいい気分転換にはなっているようで、きゃーきゃー騒ぎながらよく手伝いをしてくれている。(本当はディズニーランドとかに行きたいんだろうが‥)
自分たちのプライベートファームがあれば、家族で協力しながら野菜作りができるのではないか。
1ヶ月程そんな妄想を膨らませた後、思い切っていつもお世話になっているYさんに農地を貸していただける方がいないかと相談してみた。すると良いお返事どころか、ご本人から農地をお借りする事ができた。
他にも耕作している方が同じ敷地内にいるので、範囲はアバウトな感じだけれど、広さはおよそ300㎡くらいだろうか。緩斜面で中央に段差があり、長年使っていない区画は草の根がかなり蔓延っているようだけれど、土はきれいな黒土。手をかければとても良い畑になりそうだ。
せっかく一から耕作を始めるのだから、1年1年より良くしていけるように、それから、自然農や自給自足をこれから目指す方々にも多少参考になるように、ブログに記録をしていきたいと思う。
【メモ】一度はアメーバブログで日記をつけ始めるが、ブログ自体も本格的にやってみたいので、独自ドメインを取得し、9月24日ブログを別途立ち上げ。


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