【自然農をはじめよう#01】畑の借り方 編

自然農
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こんにちは、HAKUです。

今回はのらくまラボ初の連載記事の投稿です。

自然農に興味を持っていただいた方向けに「自然農を始めよう!」というタイトルで数回に分けて解説していきたいと思います。

この記事は次のような人におすすめ!

・これから畑で野菜作りをやってみたい人
・家庭菜園の経験があり、今後長期で自然農で自給を目指したい人

やってみたいと思っても、はじめは何をしたらいいかわからないよね?

ハイ!わからないことだらけでち!

どのくらいの広さの畑が必要でちゅか?

畑はどこで借りられるんでちゅか?

お金はどのくらいかかるのでちゅか?

ここでは、そんな疑問に答えていきたいと思います。

それでは、どうぞ!

1.どのくらいの面積が必要?

いきなり広大な土地で初めても「草刈りだけで精一杯!」なんてことになりかねません。どのくらいの時間をかけられるかで、何を作るかによって、必要な面積も変わってきますので下記を参考に畑の広さを考えてみましょう。

管理頻度面積
1回/週10~40㎡
2回/週40~80㎡
3~4回/週60~100㎡

ちなみに、のらくまラボの農園の面積は360㎡、僕と妻の2人で管理しています。基本的には僕ひとりで月10日程度で管理できるように計画していて、毎日の見回りや収穫、除草作業を妻に補助してもらっています。面積は広めですが、2/3が小麦や雑穀、芋など、手間がかからず、保存のきく作物中心としています。

2.農地を借りよう!

耕作を始めるためには農地が必要ですが、農地を所有していない場合は土地を借りるところから始めることになります。(農地を所有している方はスキップしてください。)

農地の貸し借りには「農業委員会の許可を受けなければならない」という事が農地法で定められており、無許可での耕作(ヤミ耕作)は違法となってしまうよ。必要な手続きを踏むようにしよう。

例として下記2通りの方法を紹介します。

  • ① 貸し農園を借りる
  • ② 農地を持つ人から借りる

① 貸し農園を借りる

貸農園には下記2種類があります。ひと区画10㎡程度から借りられる事が多く、価格は市民農園とレンタル畑ではかなり開きがあり、地域による価格差も大きいので、お近くの貸し農園情報を調べてみましょう。ざっくりとした費用感はこんな感じです。

貸農園の種類運営面積料金メリットデメリット
①市民農園市町村20㎡
5,000~10,000円/
・利用料金が安い
・区画が広い
・募集期間が年1回で短く抽選になることが多い
継続借用不可の場合あり
②レンタル畑
(シェア畑)
民間10㎡
10,000円/
※入会金別途
・契約更新で同じ場所を借り続けられる
・農具、資材、苗、アドバイザー、園内イベントなど、サービスが充実している
・利用料金が高い
・区画が狭い

どっちでもあまり変わらないでち。

いやいや、市民農園は20㎡で年額、レンタル畑は10㎡と狭い上に月額だから全然ちがうよ。
レンタル畑は園内のサービスが手厚い分、料金が高く設定されているんだ。

それならボクは市民農園にするでち。
あれ?町のホームページを見たけど申し込み情報が出てこないでちよ?

募集期間が終わっちゃってるんじゃない?市民農園は募集が年に1度だから、タイミングを逃さないようにね!

民営のレンタル畑は設備や道具がそろっていて、とにかく手軽に菜園をやってみたいという初心者向け。市民農園は園内サービスは民営ほど手厚くないですが、面積も広く、自由度があります。手間がかかっても低コストで楽しみたい人はこちらがおすすめです。

のらくまラボがある、愛川町近隣の市民農園の地域の料金も見てみました。愛川町は募集期間外だからか情報が無かったので、隣町の情報を抜粋しています。

皆さんもご自宅近隣の貸し農園情報を良く調べて、自分に合った畑を見つけてみて下さい。

面積コスト期間1年あたりコスト
厚木市120㎡400円1ヶ月4,800円/年
厚木市260㎡1,100円1ヶ月13,200円/年
厚木市399㎡1,800円1ヶ月21,600円/年
相模原市120㎡18,000円34ヶ月6,000円/年
相模原市250㎡10,000円58ヶ月2,069円/年

参考まで、全国の貸農園情報をまとめた検索サイトのリンクも貼っておくよ。

ボクはまず貸農園でやってみてから、②にステップアップするでちゅ。

② 農家さんから借りる

農地法のハードル

広い面積で長い期間でにわたって耕作したい場合、貸農園では区画のリセットが行われたり、契約更新で継続利用できない場合などがあるため、農家さんから直接畑を借りたいと考える方もいると思います。

しかし、原則として、農家ではない一個人は農地を借りることはできないことが農地法で定められていて、家庭菜園で自給をめざす人にはかなり高いハードルになっています。

でも可能性はゼロじゃないよ。住んでいる地域で借りる方法が無いか確認してみよう!

準農家制度を利用する(愛川町)

原則農家でないと借りられない農地。しかし、遊休農地の増加、荒廃対策、生きがい提供の場として地域で特例を設けている事があります。

愛川町では「あいかわ準農家制度」という制度が2019年から開始され、農家でなくても1,000㎡未満の小規模農地に限り仮受けられるようになりました。またこの制度を使って町の農業委員会に申請をすると、農地をあっせんしてもらえるという仕組みになっています。

僕の場合は町のあっせんではなく、以前より地域活動でお世話になっている方とのご縁で農地をお借りできる事になりましたが、「農地の貸し借り」には農地法上、農業委員会の許可が必要だったことから、あいかわ準農家制度を利用し正式に耕作許可を得ることができました。

あいかわ準農家制度の詳細については今後別の記事でも取り上げていきたいと思います。

あくまで愛川町の例ですので、地元の農業委員会や役所の農政課に相談してみましょう。

賃借料

最終的には貸主さんとの相談になりますが遊休農地の維持管理に苦労されている方も多いので、かなり安価に借りることができることが多いようです。当然、農地がきちんと管理されることが大前提となります。

下の表は農林水産省が公開している農地10aの賃借料のうち関東地方を抜粋したもので、平均10,300円。全国平均では年間5,500円となっているね。

すごい地域差があるでち!

都道府県借賃の水準(10a当たり・年額)
茨  城¥8,400
栃 木¥6,000
群  馬 ¥8,000
埼 玉¥5,900
千 葉¥11,100
東 京¥11,200
神奈川¥21,400
関東地方平均¥10,300
参照:農地の権利移動・借賃等調査:農林水産省 (maff.go.jp) 2021調査・2024公開

貸主さんに理解を得る

畑は一般的には「草が生えていない状態」が理想とされています。自然農では真逆で、畑全体に雑草を生やしますが、これが貸主さんや隣接の農家さんから見て「手入れされていない!」と思われてしまうケースもあるようです。

貸主が知り合いなどでお互いの人となりが分かっている場合は、あらかじめ自然農を実践したいと考えている旨、話をしておくのが良いでしょう。

逆にあまり面識がない場合は、慣行農法に近い形でスタートさせて、農地の手入れがしっかりできる事を示した後に、貸主さんと対話をしながら自然農に移行していくとトラブルが少ないかと思います。

貸主さんや周囲の農家さんに迷惑が掛からないように、共用の通路や区画境界はしっかり除草をするなど、行動で示していく事がいちばん大切だよ!

3.まとめ

今回は「畑の借り方」について解説しました。最後にまとめです。

  • 自然農にかけられる時間(日数)から必要面積を決めよう
  • 手軽に始めるなら、手続きも難しくなくコストも安い市民農園がおすすめ
  • 長期的に自然農を実践するなら農家さんから畑を借りる方法を確認してみよう

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました!

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